2025.01.10(金)
                                恋文がもっと見つかりますように
                                [ 新宿スタッフ ]
                                
                                
                                
                                 お疲れ様です。新宿支店の鴻池です。 
めっきり寒くなり、お布団から出にくい季節になりましたね。私は毎朝、限界まで布団に入っていたい気持ちと朝の支度をしなければならない気持ちで戦っています。結局、朝の支度のために強い気持ちで布団から脱出しています。寒さとの戦いは毎度私の勝利です。 
さて、私といえばやたらと舞台を見に行っている人、という印象をお持ちの方も多いかと思いますが(?)、そんな私にもほかに好きなことがあります。それが文学館巡りです。 
大学では文学部に入り、卒論も文学作品に関連付いたものを書いた私からすると、非常に知識欲が刺激される場所です。 
直近では、「田端文士村記念館」に行きました。3年ぶり2回目だったのでウキウキです。 
  
「田端文士村記念館」は、明治~昭和初期に田端周辺に住んでいた文化人たちに関する展示をしている文学館です。地図や年表を見ていると、「この家、この人が退去した後にあの人が入居してたんか!」という驚きが満載で楽しいです。 
現在は芥川龍之介に関する企画展をされていて、初公開の書簡が大量に展示されていました。私は芥川龍之介の書簡、とくに恋文が大好きなので、今回展示されているのを見つけたとき大興奮しました。 
文学館は基本的に写真NGなので、初めて知ったことや資料を見ての個人的な感想、筆跡の特徴などをメモしているのですが、芥川の恋文を初めて見た3年前、衝撃的で何も書けませんでした。でも内容は鮮明に記憶しているので、それを要約すると、 
「お互いが死んだとき、送りあった恋文はそれぞれの棺に入れて持っていこうね」 
という内容です。 
重い!重すぎる!!でも一途で良い!! 
しかもちゃんと有言実行しているので、現存する恋文は1通のみです。その1通が今回展示されていたものです。今回は原文をちゃんとメモできました。こちらが証拠です。 
  
芥川の奥さんに対して「ちゃん」付けしている無礼はお許しください。芥川がほかの書簡でもそう書いていたので移ってしまったのです。 
こちらは要約するまでもないですが、 
「あなたのことをこれ以上ないくらい愛しているよ、だから小鳥みたいに幸せだよ」 
ということですね。 
愛しているよ幸せだよしか言っていないのに芥川の幸福度と愛情が伝わってきます。語彙力をなくすとはこういうことか......と(大文豪相手に失礼が過ぎる発言)。 
芥川からすると私的すぎる書簡(=恋文)を勝手に公開されて大絶叫したくなるでしょうが、個人的には芥川の恋文はまだまだ読みたいので、ぜひとも新たに見つかってほしいなと思ってしまいます。芥川本人はこれ以上見つかってくれるなと祈っているかもしれませんが。 
文学館は全国各地にあり、その地ゆかりの作家について深く知ることができます。 
皆様もお住まいの近くにある文学館で、地元出身の作家についての知識を深めてみてはいかがでしょうか?あなたの心を鷲掴みにして離さない展示に出会えるかもしれません。 
以上、高級賃貸保証のフォーシーズ新宿支店鴻池のフォーシーズブログでした。 
                                
                                
                                
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