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社訓十ヶ条

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2011.08.08(月)

上司の心得1                             【マネジメントを行なう者に対する厳しい環境=目標達成する  環境である】

[ 代表取締役社長 丸山輝 ]

「悪者を見破る脳力を進化させてきた人間」
進化心理学の考え方によると、イヌは嗅覚を高度に発達させることで生き残ってきました。コウモリは超音波を聴き分ける能力を身につけたものが淘汰を免れました。同様に、社会的な存在である人間の場合は「悪者を見破る能力」を、進化の過程で異常に発達させてきたのです。さまざまな人間が蠢く社会のなかで、「見破り能力」を発達させられなかった人は誰かに騙され、生き延びることが出来ませんでした。今日生きている私達はみな、騙されない能力を発達させることに成功した人々の子孫であり、「悪者」を瞬時に検知する遺伝子を強力に受け継いでいるのです。
~~~以下、省略。

前文は、京都大学大学院の藤井聡教授が某紙の「運」をテーマについて書いた記事の一部です。前述の文章を読んでみて「その通りだ」とか、「そうかな?」と声が聞こえてきそうです。私は、たしかに人は100%ではなくても、高い確率で悪い人を見分けるのだろうと思います。それでは何故、騙される人は後を絶たないのでしょうか?これには騙される人の欲望が、その人本来の正しい判断能力を妨げているからだと思います。残念な事に、一年間に何度も同じような詐欺事件のニュースを耳にします。被害に遭っていない人からすると、「よくもまぁ、これだけ詐欺に引っ掛かるよな。似たような事件のニュースや記事を見ていないのかね」と、同情以外の言葉がついつい出てしまいます。本来、冷静な精神状態であれば、騙される筈が無いのに何らかの理由により「見破り能力」」に曇りが出るのでしょう。その時に、人は騙されるのではないでしょうか。それではどのような時に「見破り能力」が曇るのか?私はその人の欲望により「見破り能力」が曇り、判断を誤ってしまうのではないかと思います。ではその欲望とは何なのでしょう。「金銭欲」や「性欲」なら分かり易いですね。他にも、「食欲」、「出世欲」、「権力欲」、「支配欲」、「独占欲」、「人から良く思われたい欲」、「美しくありたい欲」、「有名になりたい欲」等など、欲望にも色々と個人差があり、挙げればキリがありません。とにかく言える事は、人は欲望が湧き出てくると「見破り能力」が曇り、判断も曇り、誤るという事です。その結果、「騙・さ・れ・た」となるのです。一番多いのは、投資話に乗って、老後の年金を根こそぎ持っていかれた!という話です。決まって高配当で元本保証です。そんな上手い話がある筈が無いのですが、示された利益によって「見破り能力」が曇ってしまうのです。もし、配当がゼロという話であれば「見破り能力」が曇っておらず、お金を出す事はなかったでしょう。しかし、このときに「人に親切にしたい欲」、「困った人を助けたい欲」が、湧き出ていたら別ですけど。

実はこの欲望による「見破り能力」の曇りは、仕事上のマネジメントにおいてもよく見受けられるものです。職場にて後輩や部下がいる人の中で、その部下や後輩の考えが分からないと感じる事や、騙された!と思う事はないでしょうか?これは、自分自身が「よく思われたい欲」「褒められたい欲」等により「見破り能力」が曇り、部下や後輩に騙されている事に気付かず過ごしているからなのです。騙されている本人は、「皆、俺について来ている」とか、「皆、俺と仕事するのが楽しいんだよな、俺って人気者だからな」と、日頃の部下後輩のゴマすりに完全に騙されており、上司、先輩としては見せてはいけない醜態を知らず知らずのうちに晒し、醜い私欲を見せて部下後輩の失望を買い、突然、造反に遭うのです。私が20年間経営者をやっていて思うのは、部下後輩に裏切られるタイプの人は、日頃から「自分が得する為の人事の欲」が強く、誰を部下にしたら自分の得になるのか?を無意識に実践しています。部下の為でもなく、お客様の為でもなく、会社の為でもなく、自分の為だけに周りに誰を従わせたら自分自身が気持ち良いのか?自分が良く見えるのか?を考えて実践しているのです。このような人の周りにはゴマすり社員しか居らず、生産性が極めて低くなり赤字体質となります。それではそういう事態に陥らない(「見破り能力」を曇らせない)為に、日頃、どのように気をつけるべきなのでしょうか。目を曇らせない為に「褒め言葉は言うな!」とか「今後一切、飲みにケーションは行わない」等とやってみますか?しかし、人と人とは物事を円滑に進めていく為にお互いに気を使うものですからそう簡単には済みません。気遣いとゴマすりの境目が何処なのかは、判断が難しいものですが、とても重要な事なので少し例を挙げてみます。
・自分中心(自分大好き)の上司は、部下後輩を見るとき自分の長所と比較します。そして、「あいつはここが駄目だ」とか「何度も同じミスをするよな」という判断をします。
これでは完全に上司として失格です。人は誰でも長所と短所を持っています。自分の長所で判断すれば誰でも自分よりは能力が劣っています。逆の立場から部下や後輩の長所であなたを量れば、出来ない上司・頼りない上司となるのです。ですから、自分の長所で相手を量らずに、「自分の短所」と「部下後輩の長所」を見つけて、お互いに補う事を考えなければなりません。それが出来ないマネージャーからは人が離れて行き組織を維持出来なくなります。経験が浅いマネージャーから人が去っていくのはこの為です。
・部下後輩と接していて自らは大して気を使っていないのにも拘わらず、必要以上(その加減が難しいのですが)に自分が楽しかったり、とても心地良いのは、かなりゴマを摺らせています。
・自分ひとりが移動するにあたり、電車やバスで事足りるものを車で送り迎えをさせる、カバンなどの荷物を持たせる、等の行動は、行なってはいけません。あくまでも、お客様と対応するときの想定・練習として行う事はあるでしょう。自分が楽をする為にこれらを慣習とするのは、絶対にやってはいけません。最悪の慣習です。
・ゴルフなどの趣味に付き合せる事もあると思います。しかし、付き合う人と付き合わない人を差別してはいけません。また、その他の趣味やお酒の付き合いが多い部下にはどうしてもえこひいきしがちです。本当に趣味が合う人はいるでしょうが、その場合は自分の目が曇っていないのか?えこひいきになっていないのか?を厳しくチェックする必要があります。そういえば私の知っている社長で「自分好みの女性は絶対に採用しない」と公言している人がいます。所詮、本人も経営者である前に人間であり、男性であるので、好みの女性を自身の近くに置く事によって「見破り能力」を曇らせ、間違った判断はしたくはないとの考えだとの事です。皆さんも自分自身が心地良い環境は「災いの前兆」と捉え【失敗への組織】を作り上げている事に気付いて欲しいものです。自らの言いなりにならない、扱いにくい部下後輩がいる環境こそが、「見破り能力」を曇らせない環境であり、自分自身に対して耳の痛いことを言ってくれる人が居る組織こそが【成功への組織】と認識して下さい。
以上、【マネジメントを行なう者の環境が優しい=目標非達成】に繋がるという事。逆に【マネジメントを行なう者の環境が厳しい=目標達成】に繋がるという事。あなたは自分の置かれている環境を自ら厳しく律し「見破り能力」を100%発揮して、目標の数字を達成しなければなりません。反対に少しでも自分を甘やかすと、大きなしっぺ返しがあなたを襲い、とても辛い思いをする事となるでしょう。

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