フォーシーズブログ｜モノクロの強さ

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社訓十ヶ条

2013.09.10（火）

モノクロの強さ

[ カスタマーサポートセンター ]

お久しぶりです、コールセンターの中島です。
日差しの厳しさよりも連日の豪雨に悩まされる残暑の年になりましたが、皆様の地区はいかがでしょうか。私は漸く夏バテからの回復の兆しが見え、少しほっとしているところです。朝晩の涼しさに気が緩む季節かと思いますので同時に体調を崩しやすいので、気をつけましょう。
さて、福岡では週末ごとに豪雨がやってきたせいでこのところほとんど外出していません。それで先日、自室の中で普段はやらない部分の掃除をやってみました。その際高校時代に所属していた書道部で制作した作品がいくつか出てきました。特に表装などをせず放っておいたのでだいぶ黄ばんでいましたが、とても懐かしい気持ちになりました。
書道といってもただお手本の文字をなぞるだけではありません。多くの人が小中学校で習った半紙の作品もあれば、数人がかりで書く大きな作品もたくさんあります。私は高校の書道部で初めて半紙以上の紙で作品を書き、地区の大会に出場しました。書道部に大会なんてあるの、と思われるかもしれませんが、あるのです。運動部や音楽系の文化部と同じように県内の地区予選から始まって、県大会、九州大会、全国大会まであります。
さて私が参加した当時、県大会までは各地区会場で規定時間内に作品を書き、その場で出品・審査を行うようになっていました。一定の時間内でどれだけ完成度の高いものが書けるか、ということも採点基準になるのです(今はどうかわかりませんが)。
それまで私は大人しいというか、どちらかというと教科書通りの、綺麗におさまった字が好きでずっとその系統の作品ばかり書いてきました。しかしその地区大会ではなかなか思うように書けず、段々自棄になり最終的に一文字目の一画目から盛大に筆を叩き付けて提出しました。するとその作品が部内で唯一県大会に残ってしまったのです。残念ながらそれ以上には進めませんでしたが、以降かなり作品の幅が広がり良い転機だったと今でもよく思います。一般的な筆の倍以上の大きさの筆を初っ端から叩きつけたせいで自分を含むあたり一面ダルメシアン模様にな
りましたが、妙にすっきりしたのです。
ちなみにどのくらい飛び散ったかというと・・・
この写真だけだとわかりにくいですが、この紙一枚に成人男性が寝そべられる程度の大きさなので、大体この点一つで拳一つ分といったところでしょうか。書き上げたあと、ほかの部員の感想が「飛んだねぇ」「飛んだなぁ」「飛ばしたねぇ」という一画目に終始したのも納得というものです。
とにかく文字が好きで書くことが好きで、来る日も来る日も墨の匂いにまみれていた頃から数年経ちました。もう何年も筆は握っていませんが、今でも筆文字を見ると嬉しくなります。
書道にはたくさんのことを教わりました。ただ決まった手順を踏むのではなく、その中で緩急をつけること。時には思い切りよくすること。余白を生かす余裕を常に持つこと。同じ紙と同じ筆、同じ墨を使っても、同じ線は二度とひけない。上から塗り消すことも出来ない、色で訴えることもできない。黒と白だけでどこまで自分の味を出せるかが書道の醍醐味です。
線一本で勝負する、誤魔化しの利かないそのストイックさが私は好きです。夏の暑さでだらけていたところに過去の自分が活を入れてくれたような気がして、改めて気合を入れようと思いました。
以上、学生保証のフォーシーズコールセンターの中島のフォーシーズブログでした。