フォーシーズブログ｜良い会社の共通点２

企業理念

社訓十ヶ条

2014.09.29（月）

良い会社の共通点２

[ 代表取締役社長丸山輝 ]

皆様、お疲れ様です。
以前、良い会社の共通点について書きましたが、その際、良い会社の共通点は"気持ちの良い挨拶"と述べました。ではそれ以外に良い会社の共通点はないのか？と問われると、勿論、他にも沢山あります。今回はその中の一つを述べさせて頂きますが、その前に、衰退する企業の共通点を参考までに実例を挙げて述べたいと思います。

つい先日、スーパーのダイエーがイオンに完全子会社化され、その名が消える事となりました。ダイエーと言えば小売業において、一時代を築いた国内最大の企業でしたが、その栄華を極めていた20年程前、私の知人が取引を行なっていた時の事が忘れられません。その知人が商談の帰りに私のオフィスに立ち寄った際に話してくれました。その日、ダイエーの仕入れ担当の部長から、「携帯電話は何処使っているの？」と訊かれたそうです。答えたキャリアがその部長のものと違ったのですが、その部長は「携帯はやっぱり〇〇〇だろう、なぁ皆！！」と、そこに居た部下全員が同じキャリアだったのだそうです。素晴らしいゴマ摺り体質です。どれだけ内向きの体質なのでしょうか。しかし私の知人にとっては深刻な問題となったらしく、取引を行う為にキャリアを変えようか？否か？私に問いかけてきたのでした。私は馬鹿馬鹿しくなり、「取引辞めたら？」と言いましたが、その後、本人がどうしたかは覚えていません。

内向きな体質と言えば他にも似たような思い出が有ります。その会社は日本が誇る世界ブランドなのですが、ここ数年は連続赤字です。随分前にその会社に所属する友人から、地方の美味しい店を紹介してくれと頼まれ、某店を紹介したときの事です。その友人はとても満足して言いました。「この店ならうちのボスもOKだ」と。なんとボスと呼ばれている上司が出張の際に食する高級料理店の味見を、前もって部下が会社経費を使い行なうのです。これが社内では当たり前だと聞いて大変驚きました。接待の為に行なうのであれば分かりますが、相手は社内の人です。どれだけ時間と労力を無駄にしているのか？どれだけ内向きなのだ！と。よくもまぁ、こんな無駄な事をやっていて利益が出せるものだな～と思っていましたら、数年前の決算にて赤字と発表されました。それから毎年赤字から脱せずにもがき苦しんでいます。世界ブランドが悲しい事です。是非とも必ずや創業当時の精神に戻して頂き、復活を果たして欲しいと思います。

最近の話だと、某LCCの羽田発→福岡行きの便に乗った時の事です。出発が遅れ、羽田空港内で3度も移動させられながら3時間ほど経ってやっと離陸したと思ったら、着陸したのは福岡空港ではなく羽田でした。合計6時間程、時間を費やしていたのですが、その間のスタッフの対応はお粗末としか言いようがありませんでした。これに対して破綻からイッキに再生を果たしたJALですが、乗り降りの際のスタッフの方々の対応は笑顔と感謝の言葉に満ち溢れており、比較しようがないものです。破綻前は時間も遅れていましたが、今は随分と改善されました。流石、稲盛さんです。経営トップが替わると、会社もこれだけ変わるのだという事を知らしめています。私も経営トップとして少しでも見習い努力しなければいけません。さて、この某LCCは、最近、様々な問題を抱え経営が苦しくなっていますが、その原因はやはりお客様目線を蔑ろにした結果なのだと思います。ニュースからでは違う要因が経営上のリスクとしてあり、これが破綻に繋がるのではないか？と言われていますが、私は、そもそもお客様を置き去りにしてきた経営のツケが、あらゆるところにも出ているのだと思います。この日、空港と機内で過ごした6時間ですが、スタッフの方達はお客様を見ている風でもなく、困っているお客様が質問をしてみても、業界用語や社内用語で説明するので、皆、その答えを理解が出来ずに大変なストレスを溜め込んでいました。これは本当に怖いと思いました。他人事とは思えません。弊社でも社内用語を使ってしまい、お客様との意思の疎通に支障を来たしていないかとても不安になりました。私達フォーシーズでも、決してこのような事が無い様に日頃から細心の注意を払い、相手の立場に立って対応する事を心がけましょう。
今回、3社の企業の話をしましたが、これ以外の企業でも業績が悪くなる企業は、本来、お客様へ向けるべき視線を社内に向けてしまう内向き思考の組織となっています。大企業病ですね。今後、フォーシーズ株式会社の規模が大きくなっても、私達社員一同、決して奢る事無く、謙虚な姿勢で社会に貢献して参りましょう。
　ところで今回のタイトル「良い会社の共通点」ですが、前回の"気持ちの良い挨拶"に続いてお伝えしたいのは、"気持ちの良い掃除"です。良い会社のスタッフは掃除を積極的に行ないます。実は、挨拶も掃除も会社にだけ当てはまる訳ではなく、個人の「良い人生の共通点」にも当てはまります。人に会ってもロクに挨拶が出来ない人や、自宅の掃除が出来ない人の人生が素晴らしいものだとは決して言えないでしょう。会社であってもプライベートであっても、挨拶や掃除をきちんと出来る人こそが社会や地域に貢献出来きて、素晴らしい人生を送る権利を持つ事となるでしょう。皆様、会社でもプライベートでも挨拶と掃除を行い、その人生を素晴らしいものとして下さい。

以上、代表取締役社長のフォーシーズブログでした。