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2024.05.02（木）初めての東京旅行！[ 大阪スタッフ ]
お疲れ様です。大阪本社の山口です。 今回の旅を彩るのは、中山七里さんの『さよならドビュッシー』 ドビュッシーのアラベスクが脳内で渦巻く中で到着した東京駅、真っ先に向かったのはとにもかくにも満開の桜が花曇りの天気をかき消すかのように色づく新宿御苑です。木々の隙間からは高層ビルが見え隠れしており、砂漠のオアシスのようなコントラストのある美しい庭園が広がっていました。歩くごとに表情を変える風景に見とれて気付けば公園を2周も歩いてしまいました。ところどころに青紅葉が茂っていたので、機会があれば秋にまた訪れたいものですね。
朝のツンとして張り詰めた冷たい空気を吸い込みすっかり冷え切った体を揺さぶりながら、暖かいコーヒーを求めて新宿御苑から徒歩3分にある「TUBASA COFFEE」にお邪魔をしました。こちらのお店は今年の3月に期間限定で大阪のイベントに出店をされており、その時に食べたプリンがのっかった黒豆きな粉レアチーズケーキの味が忘れられず、気が付けば東京まで足を運ぶリピーターになっていました。店内に広がるコーヒーのにおい、選び抜かれたカップや雑貨、静かに広がる心地よい話し声、カフェは店内の一部として空気に溶け込み、全身で楽しむものだと思っております。
初めて東京を歩き回る身としては、テレビや本で聞いたことのある地名に実際にいるという事実だけでもワクワクしたのですが、やっぱり有名な観光地が分けてくれるワクワクは格別なものです。人混みが苦手な自分にしては珍しく浅草寺にお参りをしてきました。前後左右すべてが人というぐらいにはごった返していましたが、それだけの人を集める魅力があるのも現地に行ってみてようやく納得できました。いわゆる活気あふれる下町の雰囲気が漂う街並みが広がり、道路を走る人力車や華やかな着物を着ている人が風情を出しています。お昼ご飯にはなんと江戸時代から続く「並木藪蕎麦」、おやつには明治時代に創業の「舟和」の芋ようかんをいただき、老舗の味を体験しました。味の違いがわかる大人になりたいものですが、とにかく美味しい！という感想しか出なかった私はおそらくまだまだ子供なのでしょう。
気が付けば日が傾き始める時間となり、最後に訪れたのは夢の島熱帯植物館です。午前中にあんなに植物を見たのにまだ見るの？と呆れる声も聞こえてきそうですが、私は何を隠そう大の植物好きでして、今回の旅行もこの植物園に行くことが最大の理由でした。さっそくメインディッシュと行きたいところですが、浮足立つ心を落ち着けるべく訪れるのは森の中にひっそりとたたずむ小さな建物。そこにはビキニ環礁の水爆実験に巻き込まれたマグロ漁船である第五福竜丸が展示されている建物です。私は学生時代に吹奏楽の楽曲『ラッキードラゴン 第五福竜丸の記憶』という曲の演奏に参加したことがあり、その時に初めて悲惨な事件の存在を知りました。楽曲を通じてただ祈ることしかできなかった学生時代の私とは違い、現実と向き合い経験から学び、ブログという形ではありますがこうして誰かに語ることができるようになった自分がいます。この建物が「夢の島」と呼ばれる地名にあることにただならぬ運命を感じつつ、少しだけ深い人間になれた気がします。
そんなこびりつくような現実が眠っている夢の島ですが、近くにはクリーンセンターがあるとのことでその余熱を活用した温室が夢の島熱帯植物館になります。特徴は3つのドームが重なった建物で、中には熱帯の植物に加えて小笠原諸島に根付く珍しい植物が展示されています。生い茂る深い緑の中に際立つ鮮やかな花の美しさも目を引くのですが、それ以上に目を引くのは従業員さん手書きの解説ポップで、ただ見るだけでは分からない植物の魅力を知ることができるのが植物園の良さだと思います。
以上が今回の私の東京旅行になります。ディズニーもパンダもスカイツリーもない地味な旅行かもしれませんが、何物にも代えがたい素敵な思い出ができました。機会があれば今回いけなかった場所にも行ってみたいと思います。 以上、テナント保証のフォーシーズ大阪本社山口のフォーシーズブログでした。
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